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nimo0007

Author:nimo0007
海水魚飼育と模型・ガレージキット制作。
他にも結構多趣味な昭和テレビ世代です。
「テレビに夢中だった頃のなつかしい思い出」と「ものを作る楽しみ」を伝えたくこのブログをはじめることにしました。
ちょっと大げさですね。
最近は、怪獣キットも数少なくなってきたことから、模型制作とフィギュア原型の制作が中心になっています。
私の制作技術などはとてもプロの方には及びません。
自分で作り上げた作品の記録なども掲載していく予定です。
ちなみに「nimo」というニックネームは、海水魚飼育も趣味だからです。
海水魚飼育のブログ「ニモを飼おう!!」も書いています。
海水魚飼育に興味がある方。
暇つぶしに読んでやってください。


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まとめ

フィギュア製作(デビルマンレディー編)

原型完成 原型完成 (1) 原型完成 (2) 原型完成 (3) 原型完成 (4)

このフィギュアが、私にとって初めてのフィギュア作品となります。
正直、製作をはじめころはまったく、完成させる自信はありませんでした。
キャミーに比べて古い作品をモチーフにしたせいか、資料の数はすくない状態での製作開始です。
また、ほとんど裸体にちかい作品で、その意味ではごまかしが効きにくいモチーフです。


原型完成 (5) 原型完成 (6) パーツ パーツ2

はじめてのフィギュア製作は、ウェーブのエポキシパテだけによる原型製作です。
モチーフは永井豪原作の「デビルマン・レディー」。
製作期間は2015年7月初旬~10月10日です。
こちらは、現在、原型としての分割を完了し、型とりの作業に進んでいる状況です。
(資料型とり参照)
資料型とり
型とり2


1.資料収集
詳しい作品の資料があまりないため、自分の体の写真をとったり、ウェブカメラで撮影したり、製作するものと同じポーズの資料をできるだけ揃えます。
なにしろ初めてのことで、基準になる実物大の裸体図も何を見本にして良いのか、よくわからない状況です。
とりあえず、オビツドールの人形に付属するもので流用しています。
(資料実物大裸体図参照)
ちなみに、漫画の描き方関連の書籍には、この実物大裸体図として利用できる資料がそろっています。
結構、参考になります。

(資料実物大裸体図)
実物大裸体図4

もちろん、見本になる完成図も用意しました。
人間の裸体をできるだけ再現するため、しっぽと体の模様は今回はいれないこととしました。
また、分割も最低限になるように考慮しています。
(完成図参照)

(完成図)
完成見本1 完成見本2

2.製作物に適した材料を選択
そもそもエポキシパテによる、造形テクニックを学ぶ目的で、この製作を、はじめています。*講師の先生が、エポパテ専門の方でした。
まずは、その知識(エポパテ製作)をしっかりと学ぶことが、この造形の第一の目的です。
したがって、材料は、有無を言わさずエポキシパテとなりました。

そして、今回の製作物は、完全なアニメキャラです。
「キャミー」はどちらかといえば、リアル系。
素人考えですが、筋肉表現を中心とする、「キャミー」はエポパテ製作では、ちょっと不向きなような気がします。
そこで、「デビルマン・レディー」をエポパテで製作することにしてみました。
キャミーとデビルマンレディー (1) キャミーとデビルマンレディー (2)

エポパテは硬化時間が限定されます。
反対にスカルピーは焼き固めるまで、いつまでも触っていられる安心感があります。
この安心感から、はじめての造形ではスカルピーを選択する方が多いと思います。
私もそんなふうに考えていました。

エポパテは「素材が高価である」、「アレルギーを起こす場合がある」、ということを除けば、意外にもはじめて造形するには扱いやすい素材です。

形が決まる前に硬化したら、削ればよいと割り切れば、そんなに恐れることはありません。
ほこりや、削りかすはものすごくでますが、電動ルーターを使うほどの固さではありません。
比較的柔らかく、ひじょうに削りやすいです。
ファンドよりも、ポリパテよりも削りやすいのです。
カッター1本で、ほとんどの削り作業はできてしまいます。
紙やすりでも、簡単に造形ができてしまうほどです。

ほどよい硬さなので、怪我をすることも少ないと思われます。
私も今回の作業で、手を切ることは一度もありませんでした。
固い素材なら、間違いなく怪我をしていたと思います。
逆に、硬化を急ぐ場合、80度以内の温度で暖めることで作業時間を短縮することもできます。

しかしながら、いろいろな素材の中では、毒性は強い方のようです。
時々、触れるのならいざしらず、造形作業は長期化しますので、
素手で直接触ることは避けたいところです。
作業に入れば、数か月間、毎日素材にさわることになります。
個人的には、手袋をして使用することをお勧めします。

また、エポパテはなんでも良い訳ではありません。
これらの特性を生かせるのは、「ウェーブの軽量タイプ」です。

ウェーブ エポキシパテ【軽量タイプ】

アニメキャラであれば、ほとんどのものは、エポパテ製作で問題ないように思えます。(*生物表現、リアル系フィギュアは、スカルピー系統が向いているように思えます)

3.使用用具
①スパチュラ、Taper Point soft
私は、ほこりや粉を出す、削り作業が嫌です。
部屋は汚れ、空気は悪くなり、のども痛くなります。
エポパテの作業は、削りかすである粉の発生が問題です。

そこで、エポパテの造形は、できるだけ、このTaper Point softで盛り付け中心に行っています。
このツール、傷を埋めるために、エポパテを刷り込んだりするのにも重宝します。

私の場合、スカルピー製作と同時進行したせいか、削り作業は少なく、エポパテ使用の場合でも、もりつけ(彫塑)が中心になりました。
作業をはじめたころは、おしり部分を中心に紙やすりで削りまくりましたが、作業の後半はできるだけ盛り付け時に形をつくりだすようにしています。
一発勝負、できるだけパテ盛り付け時で、大部分の形を作成してしまうことを目指します。

したがって、否が応でも短い時間で形をつくりだすことが必要になります。
これが、いい訓練になったのかもしれません。

そのせいか、今回の製作で使用したエポパテも2箱程度で済んでいます。
盛り付け作業では、Taper Point softは大活躍。

もはや、これがないと造形できません。
しかしながら、このツール入手しづらいのが欠点です。
これと、あと1本のスパチュラ(バジコ)の計2本で、製作しています。
(資料Taper Point soft参照)

(資料Taper Point soft)
Taper Point soft

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②造形村GKサーフェイサー
表面仕上げ時の、サーフェイサー吹きに使用します。
傷の発見、傷消しがその目的です。

ボークスのものは、乾燥も早く、慣れない人が吹き付けても失敗が少ないです。
ただし、塗膜が厚いためモールドをつぶさないようにする注意が必要です。
製作中は、修復ごとに、何度もサーフェイサー吹きを繰り返すため、塗膜はどんどん厚くなって行きます。特に顔のモールドをつぶさないようにする注意が必要です。
ちなみに、このサーフェイサー、以前はソフト99と同じものでしたが、現在のソフト99の成分は変更をされているようです。このサーフェイサーはボークス以外では購入できないようです。
また、造形村GKサーフェイサーの代わりに、ビン入りサーフェイサーグンゼの1000~1200をエアーブラシでピンポイントに吹き付けることができます。
この方法なら吹きすぎを回避することができます。
目詰まりをさけるため、エアーブラシの口径は0.3mm以上のものを使用します。
サーフェイサーを吹き付け後、表面を1000番~1200番程度で磨いてあげると型の持ちがよくなります。

造形村 GKサーフェイサー・グレー|造形村
Mr.サーフェイサー1000

③100円ショップネイルアート小物、ジュエリーシール、ストーンシール、デコパーツ、ホットフィットなど
デビルマンレディーでも、これらの小物は活躍させています。
ちょっと、乱用しすぎているくらいかもしれません。
100円ショップ、ユザワヤなどの小物アクセサリーはうまく利用しましょう。
オビツドールなどでも使えそうなものは結構発見できます。
細かいパーツをすべて造形するのではなく、使えるものは積極的に利用します。これらの小物は瞬間接着剤で簡単にとりつけることができます。
今回は、こんな部分に活用しています。(資料パーツ活用参照)

(資料パーツ活用)(資料小物)
デコパーツ1

④瞬間接着剤、硬化促進剤
どうも、100円ショップの瞬間接着剤は熱に弱い傾向があるようです。
おススメは、保存用の袋がついているウェーブのものがおススメです。
瞬間接着剤は空気中の水分と結合して固まります。保存用の袋は必需品になります。
実はエポパテ製作では、瞬間接着剤は頻繁に使用します。
エポパテは、硬化後でも、力技で無理やり形をつくり、瞬間接着剤で固めて、そこにエポパテを盛り付けるようなことも十分可能です。
極端な言い方をすると、別に折ってしまっても構いません。
多少削りにくくなりますが、瞬間接着剤で接着、エポパテで補修してしまいます。
デビルマンの頭(蝙蝠の羽部分?)など、結構強引に力技で形を作っています。
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④CV-Junior
スカルピー焼きから、プラ模型用の乾燥機としても利用できます。
もともとは、自動車部品の塗装乾燥用として使われているようです。
30度40度程度の温度設定も可能です。プラモデルの乾燥にも使用できる点もおすすめです。
これならエポパテ乾燥も50度程度で実施できますので、膨張させることもありません。
もちろん、スカルピーも十分にやくことができます。
23センチ程度の大きめのフィギュアも、そのまま焼くことができる大きさがあるので助かります。
始めは、オーブンでエポパテを強制乾燥させていましたが、途中からCV-Juniorを使用しています。模型・スカルピーにも使えるので、私はこちらを購入しました。

予算的にもう少し安く済ませるには、食器乾燥機を利用する手もあります。
ちなみに下記の食器乾燥機(温度80度)なら、エポパテを強制乾燥させるのに30分もあれば十分です。ただし、熱膨張のリスク(危険)はあります。
作業時間を短縮するためには、食器乾燥機か、このCV-Juniorを購入しておくと便利です。

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⑤SSP
もともとは、スカルピーの大きめの傷を埋めるのに購入しています。
もちろん、エポパテにも使用は可能です。
比較的柔らかいので、ペーパーがけのときに苦労しなくてすみます。
欠点は価格が高く、長期保存ができないことです。
レジン、ソフビにも使用できるすぐれものです。
細かい傷はラッカーパテで修復し、おおきめの傷はエポパテかSSP。
傷の大きさによって使い分ける方法が有効です。
もっとも、エポパテの場合は、SSPを使用しなくても、エポパテを刷り込むことで、ほとんどの傷をけすことも可能です。
瞬間接着パテMr.SSP(瞬間接着パテ) [接着剤]

⑥タミヤパテ(ベーシックタイプ)
細かい傷を修復するパテとして使用します。あわてずに、十分にかわかすことがポイントです。そうすれば細かい傷を消すことができます。
大きい傷は引けてしまいますので、あくまでも細かな傷の修復用です。
ラッカーシンナーで、少し溶かして使用します。
【タミヤ TAMIYA パテ】タミヤ タミヤパテ(ベーシックタイプ)(V0544)

⑦ピンバイスセット
5本セットがあると刃を変える手間がなく、作業効率がいいです。
分割作業などにも必需品です。分割位置固定のための軸うちなどにも使用します。
ピンバイスセット/ドリル5本セット/1mm/1.5mm/2mm/2.5mm/3mm/資材 道具/手芸用品/激安/お得!...

⑧参考書籍
どんな素材を使うにしても、造形力がなければ話になりません。最後は手先の器用さがものをいうといえばそれまでですが、まずは、人体の基本構造を理解するところから始めましょう。それが近道です。
これら以外にも、アニメ系のキャラを中心につくるなら、アニメ漫画用の描き方の書籍を参考にするのも良いです。セクシーキャラの描き方なども特集されています。
マンガの基礎デッサン セクシーキャラ編

マンガの基礎デッサン セクシーキャラ編 / 林晃 【全集・双書】

人体のデッサン技法
手元に1冊おいておくと参考になります。
某フィギュア造形教室のおすすめ書籍です。
特に手足・脚の造形に役立ちました。
そもそも絵画用の書籍ですが、作業をすすめながら読み返していくと、この本の良さがわかってきます。
造形になれないうちは、資料を反転させて左右両方の資料を用意しておくとミスが少なくなります。反転はパソコンを活用すれば簡単にできます。

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アナトミー・スカルプティング
顔のつくり方に悩んだとき、役にたちました。
人の骨格を中心に造形の解説をしている書籍です。
書籍のなかでの使用材料はNSPですが、スカルピーに応用することができます。
骨格を理解することが造形上達への近道です。
まったく、顔製作できなかった私が、なんとか顔を製作することができたのは、片桐氏の動画を参考にしたことが大きいです。
往年のタツノコプロの画力は世界一といわれていたのは、骨格を正確に描いていたからといわれます。造形において骨格を理解することは大事です。
某フィギュア教室スカルピー講師もおすすめの1冊です。
彫塑的な粘土の使い方を学ぶと、エポパテの使用量がすくなくなります。

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ここでエポパテに特化した、参考になる書籍を紹介したいと思います。
エポパテの特性について細かく、かかれていますので、エポパテ中心の造形を行う方にはお勧めの書籍です。
フィギュアの教科書 原型入門編

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⑨カッター(30度のもの)
角度のあるカッターは1本用意しておきます。
ほとんどの削り作業は、これ1本でできます。
エポパテによるデビルマン・レディーなどの削り作業は、これ1本のみで製作しています。
刃は頻繁に交換するようにします。
ウェーブのエポパテは比較的、材料が柔らかいので怪我をすることは少ないですが、切れない刃は怪我のもとです。

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⑩紙やすり(三共理化学)
原型製作の表面仕上げでは、指がいたくなります。
爪が変形するほどです。
それくらい、頻繁に使用するのがこの紙やすりです。
紙やすりは、安いものから高いものいろいろありますが、三共理化学の耐水ペーパーがおススメです。(学校でも推奨していました)
しっかりしたものは、紙に適度な厚みがあり、削る作業がほんとうに楽になります。
水とぎできる耐水ペーパーがおススメです。
水とぎは、削りすぎに注意すれば、削りカスをちらかさない効果もありますので、個人的に好きな削り方です。
番手は180番・240番・320番・仕上げ用として1000番を用意しておきます。

あまり説明されないことですが、紙やすりには目があります。
目にそって1㎝程度に細長く切ったものを使用していきます。ケチらずに目詰まりしたらどんどん新しいところを使用するのが、きれいな表面をすばやくつくるコツの一つです。
ちなみに、この紙やすりだけでも、エポパテの固さであれば十分に形をだすことが可能です。
造形力のない私は、膨大な時間をかけてこれだけで体のラインを作りだしました。
*特におしりのラインは、紙やすりだけで削りまくっています。

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⑪彫刻刀(パワーグリップ)
サイズは1.5mmのものを中心に数本用意しておきます。
平刀、丸刀があればとりあえず十分です。
主に平刀を中心に使用します。
丸刀は分割作業のときのダボを掘るときに使用することが多いので、1本用意しておくと便利です。
当面のけずり作業のほとんどは、30度刃カッターだけあれば十分です。

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⑫エナメル溶剤(タミヤ)・ワセリン
私の場合、エナメル溶剤は、ワセリンを落とすときに使用します。
エポパテを上手に扱うためには、ワセリンは必需品です。これをスパチュラ等に付けて造形を行います。これがないと、エポパテはこびりついてきます。
ワセリンは離形効果がありますので、原型に残った時は洗うか、エナメル系の溶剤でふき取ってあげることが大事です。
水やアクリル溶剤、リップクリーム、マーガリンでも代用できますが、いろいろ試してみましたが、ワセリンが一番良かったです。
ちなみに、マーガリンはカビが生えてきます。

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⑬ヘアードライヤー
乾燥を早めたいときに使用します。
予算的に食器乾燥機、オーブンなど用意できない場合、ヘアードライヤーを活用します。

⑭精密ヤスリ
壺竹(TSUBOTAKE) 超精密ヤスリ 0.8mm 丸 BSELM008
これは1本あると便利です。特に顔の造形で使用しました。目や口のモールドを掘ったり、細かい部分を少しずつ削ったりするのに重宝します。サイズは0.8mmのものがおすすめです。
今では手放せないツールの一つです。
折れやすいので注意が必要です。
*私は、作業中に1本折ってしまいました。
アマゾンで購入することができましたが、現在、売り切れ状態のようです。
東急ハンズに在庫があるようです。

⑮マスキングテープ
タミヤのものが定番ですが、同等品でスリーエムのものが安く入手できます。
ホームセンターなどで、購入するとお安く取得できます。
ちなみにタミヤのものは、中身はスリーエムと同等品だそうです。
塗装時に使用するマスキングテープですが、凸モールド(模様)を原型に入れるときに、このテープが利用できます。
模様の形に切り取ったものを、貼るだけです。
添付写真のように、その上からサーフェイサーが吹きつけると、あら不思議、原型の一部となってしまいます。(資料マスキング活用参照)

また、エポパテでは、離形させたいときにもマスキングテープはフル活用です。
少し乱暴なやり方になりますが、マスキングテープの上にエポパテを盛り付けて、切り離し時に熱を加えると離形させることが可能です。(慎重にはがす必要はあります)
もっとも、割れたら補修するだけです。(瞬間接着剤とエポパテで修復するだけです)

(資料マスキング活用)
資料マスキング活用(1) 資料マスキング活用(2)

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⑯エポキシパテ(ウェーブ)
エポパテならなんでも良いわけではありません。
メーカーはウェーブ軽量タイプ限定です。
これが、適度な硬さで加工性に優れます。
しかも、熱を加えると簡単に切断できます。
原型をほとんど壊すことなく、分割することができる点が、この素材の最大の利点です。
もう、ノコギリは不要です。
暖めれば、カッターナイフだけで、簡単に切断できます。

このエポパテ、「Taper Point soft」で原型におしつけて、すりこむように使用すると、小さめの傷でも簡単に補修することができます。*私がよくやる補修方法です。

ただし、エポパテはアレルギーを起こす場合があるので、使用時には手袋をするように・・
削りかすも毒性があるようですので、吸い込まないようにする注意が必要です。

また、熱に弱い側面があります。耐熱温度は80度程度までと言われます。
一度、固まったものはそれほど熱に弱いようではありませんが、80度以上で強制乾燥させると膨張を起こします。

ウェーブ エポキシパテ【軽量タイプ】

4.エポパテ製作の手順
これは私が通った学校で、教えてもらった方法です。
なんとこの方法では、アルミ線などの芯材は一切使いません。
使用するのは、エポパテだけです。

① 板人形をつくる
はじめてフィギュア製作では、軸になる芯をつくる作業は重要です。
正直、この方法は初心者に適する方法といえるかどうかは、疑問です。
しかしながら、製作時間も短縮できる、ひじょうにおもしろい方法です。

まず、実物大裸体図を用意します。
今回は、オビツドールの人形に付属するもので流用しています。
(資料実物大裸体図参照)

(資料実物大裸体図)
実物大裸体図4

実物大裸体図にセロテープを貼り付けます。
*盛り付ける箇所だけで構いません。
エポキシパテは、セロテープにはくいつきませんので、エポパテをはがしやすくする処置です。もっとも、実物大裸体図にこびりついても構わないのであれば、この措置も不要です。
*セロテープを貼らないと実物大裸体図は、剥がすときにやぶけてしまいますが、板パーツ作成用に一部コピーしておけばそれでもかまいません。

その上に、板状にしたエポキシパテを盛り付けます。
盛り付け部分は、頭、ろっ骨、腰骨、背骨、腕、脚などです。
板状の人形パーツを実物大で製作してしまう訳です。
*このまま食器乾燥機に入れれば、20分程度で各パーツは固まります。

次に、このパーツでポージングをとります。
瞬間接着剤で接続していきます。この時、瞬間接着剤用硬化剤を使うとすぐに板人形は完成してしまいます。
そして、手・足首なども、形バランスをみるために、板状に作成して取り付けてみます。
また、エポパテは力技でも、変形させたりすることができます。
強引にポーズをとらせて、瞬間接着剤で仮止めしておくことも可能です。
折れても問題ありません。
修復するだけです。

ポージングが決定したら、エポパテを各接合部分にもりつけてポーズを固定してしまいます。

ここまでの作業が、2時間程度完了してしまいます。
私の場合も、学校に出向いた初日に、この板人形が完成しています。
もちろん、実物大裸体図がないと無理なことですが、他のやり方では、ちょっとできないスピード感です。

② 芯(板人形)への肉付け
完成図を参考にして、どんどんエポパテを盛り付けていきます。
板人形パーツを外側の体輪郭線にそって作成しておけば、そのラインを飛び出ないように前後に盛り付けを行っていけば、体はどんどんそれらしくなっていきます。
ただし、背骨(中心線)の位置は強く意識しておきます。
板人形ではこの位置(中心線)が分かりづらい欠点があります。
常に頭から、背中、おしりと背骨がまっすぐにとおっているラインを強く意識します。
また、骨盤の左右の位置(高さ)にも注意です。
体重がかかっている側の骨盤は上に持ち上がります。
このあたりは、脚の長さにもかかわってくる重要なポイントです。
もし、板人形の段階で、この辺がくるっているなら、肉付け前に修正しておきます。

この辺は、肉付け作業が進んでしまうと、修正が面倒になりますので、板人形段階で確認しておきます。
頭・肋骨・骨盤この辺の位置に不自然さはないか?
よく観察することが大事です。
実は板人形でポージンをとった段階で、それらしく見えない場合、すでに失敗しています。
造形の出来は、この初めの骨組みで決まっている訳です。
これがくるっているのに、いくら細部を仕上げても無駄です。
この辺のことは、参考書籍で紹介した片桐氏の書籍で細かく解説されていますので参考にされると良いと思います。

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③ 作業一段落ごとに、強制乾燥。
食器乾燥機等をうまく利用すると、作業を効率よくすすめることができます。
原型完成までの間、盛り付け作業をしては、強制乾燥の繰り返しになります。
ただし、造形素材のうちもっとも熱に弱いのはエポキシパテです。
エポキシパテは、80度以上で強制乾燥させると熱膨張をおこします。
ファンド・ポリパテは比較的耐熱性にすぐれています。
当然のことながらスカルピーは問題ありません。ちなみにスカルピーは何度かに分けて加熱を繰り返すと硬度がましてくるようです。

④ 大まかな形を出すように心がける
盛り付け作業は、初めに腰の部分からもりつけることから始めます。
細部を作りこむのではなく、まず、大まかな形を出すように心がけることが大事です。
作業中は粘土の表面はあれたままでOK、表面仕上げは最終段階で行います。
腰まわりをはじめに作成すると全体のフォルムが把握しやすくなります。
臀部を作りこみます。
腰の部分を中心に盛り付ける時には、足の長さのバランスにも注意。
腰・肋骨・頭を大まかに作成してしまい全体のバランスをとるようにします。

5.その他造形作業のポイント
①顔の製作
頭の大きさを決定します。
頭の大きさは予想以上に小さいです。髪や帽子などがついてくると頭はどんどん大きくなります。
作り直しをできるだけ避けるためには、体がだいぶ完成してきてから、顔(頭)の大きさを割り出す方法が得策です。

全体のバランスをみて頭の大きさがきまったら、一度、頭を体から切り離します。
たとえば、頭が上を向いているようなポーズで、くっつけたまま、作業していると、いつまでたっても、顔のバランスがとれません。
切り離した状態で、正面を向かせて顔の左右のバランスをしっかりと作りこみます。
私もこれで、失敗しました。

エポパテは暖めれば、いくらでも簡単に切断ができます。
ここまできたら、効率よく作業をすすめるには、食器乾燥機等を用意しておく方が、いいかもしれません。

次に顔の輪郭線を決定します。
顔の形をきめます。
これが決まらないと、いつまでたっても顔が似てきません。
顔が似てこないときは、輪郭線が正しくつくれているか疑ってみてください。
そして、お決まりの方法ですが、顔の中心に十字線を描きます。

エンピツ、ガンダムマーカー等で目、鼻筋、口の位置を書き込んでしまいます。
それをガイドにして、盛り付け、削り込みを行います。
エポパテ造形では、気軽に直に書き込みができる点が便利です。
スカルピーにはない利点です。
大いに活用します。

顔の形ができてきたら、実際に眼を書き込んでみます。
今回は、アニメ風の眼を書いてみます。
そして、眼の位置をきめます。
眼は、予想以上に顔の中央よりも下に位置している点に注意です。
失敗の原因の一つが目の位置が、高すぎることにあります。特にアニメ顔の場合、目の位置は予想以上に下にあります。
鼻をつくりこむ。

鼻筋、口元は時間をかけて十分に作りこみます。眼はこの作りこみが完了したらとりかかります。目を先に入れてしまうと全然似てないのに似ていると錯覚を起こすことはよくあります。
鼻をつくりこむ。
口を作りこむ。
眼を作りこむ。
耳を作成。
の順番で作成してみると歪みを見つけながら作成することができるようです。

また、必ずデジカメで写真をとり、左右対称になっているか確認します。
人間の眼だけでは、脳内保管が行われうまくいきません。
顔は長時間肉眼でみていると、似ていないのに似ているように見えてきてしまいます。

また、東洋人と西洋人の骨格の違いに注意することです。
西洋人は顔が細いです。
ちなみにキャミーは西洋人。
顔の骨格は細かったのです。
私は、このことに気付くのにかなりの時間を要しました。

余談ですが、顔をはじめに作成すると挫折することも多いです。
造形で、一番難易度が高いのがこの顔の製作。
根気と労力を使います。
顔を作りこむだけで、疲れ切ってしまいます。

実は、これがうまくできれば、他の造形もできるようになっているくらいです。
挫折することなく、フィギュア完成を目指す場合には、体を作成、そして顔(頭)を製作する順番が無難なような感じがします。
ちなみにサイズに矛盾が生じた場合は、作り直すのは顔です。
体ではありません。

エポパテの製作では、顔を作成する場合、左右対称に均等に削り込む作業が中心になります。
この学校の先生のやり方は、リアルな人間の顔をつくり、アニメ顔に修正していくというやり方でした。→私は盛り付け中心のため、この方法は無理だったようです。

アニメ顔の場合は、鼻の形、目の形などに共通の特徴があるようです。
最近のはやり顔があるようです。
なれてくると、カッターで大まかな形をだすことが、上手になるようです。
少しずつ、左右対称に注意しながら、仕上げは、ペーパー240番程度で仕上げて行きます。

正直、私自身も顔つくりには、かなり苦労しました。
エポパテによる顔つくりは、苦手です。

また、アニメ顔とリアル系は、同じ顔でも大きな違いがあります。
リアル系では、個人的には、少しずつ盛り付けていく、スカルピーがおススメです。

②胸乳房の設置(女性フィギュアの場合)
体の中心線を意識して設置することです。ずれていると悲惨です。
また、胸は体の輪郭が完成してから最後に作成します。体のラインが未完成のうちに乳房を設置しても、ただしいラインを作ることはできません。
なにごとも土台をしっかり完成させることが大事です。
また、女性の乳房は予想以上に下側にあります。
左右対称も意識します。片側大きすぎることはよくあります。
下着をつける場合は、下着をつけた状態を想定して位置を決定します。

③手の製作
手は造形のみせどころです。顔の次にむずかしいのがこの手です。
大まかな形を作りこみ、固めてから削り込みでかたちを仕上げていきます。
エポパテで作成した指は、簡単に折れてしまいますので注意が必要です。
製作中なんども、破損しているのがこの指です。

まず、自分の手をよく見てつくります。
そのままでは、違和感がありますので、指をそり気味につくりこみ、細くしてあげると女性らしい手になります。
個人的には、削り込みが嫌いなので、Mr.スカルプトクレイでの製作がおすすめです。
*キャミー製作編参照

④足の製作
土ふまず、くるぶしをしっかり作りこみます。
くるぶしは内側と外側では高さが違います。
この辺の作業では「人体のデッサン技法」をよく見ながらフル活用して作りこんで行きます。
ひざ裏もしっかりと作りこむと、魅力的な足になります。
手や足の製作では、左右両方、反転させた資料を用意しておくことは、大事なポイントです。

パーツ (1) パーツ (2) パーツ (4)


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6.エポパテの特性
プロの造形師の中には、いろいろなエポパテをまぜて使いやすいように調整する方もいるようです。
しかし、混ぜあわせる方法は、十分に検証してからでないと、失敗します。
今回の製作では、使用するのはウェーブの軽量パテ。
これのみです。

特徴
●離形処理は、ワセリンで行います。ワセリンはエナメルシンナーで落とすことができます。アクリル溶剤で、溶かすことも可能です。(リップクリームも利用可能です)
●表面処理は、ペーパー180、240、320番を中心に使用します。
●水をつけてならすことで、盛り付けをコントロールできますが、個人的には、ワセリンが一番扱いやすいと思います。
●硬化後でも暖めることで、柔らかくすることができます。
強制硬化させる限界温度は80度前後。それ以上では膨張を起こします。
暖めれば、分割作業を行う場合、他の素材にくらべ、ほとんど原型を傷つけることなくできることも大きな利点です。
●比較的柔らかい素材です。暖めることをうまく利用すると加工が容易です。
●傷の修正には、エポキシパテ、ラッカーパテ、SSP、瞬間接着剤が使えます。
ほとんどの傷は、エポキシパテで修正できます。
細かい傷は、他の素材同様にラッカーパテが使えます。
ラッカーパテを塗りつけ食器乾燥機であたためることで、乾燥時間を短縮させることができます。
●毒性はあるようなので、手袋使用をおすすめします。

今回のブログも、
独断と偏見に満ちたわかりづらい文書になりましたが、これは私自身のフィギュア造形の記録もかねています。
人は忘れる生き物ですので、記録を残しておかないとすぐに忘れてしまいます。

また、はじめてフィギュア製作の学校なるものに月謝を支払い通ってみました。
良かった点は、作業の締め切りが明確になること。
毎週、作業の目標を決めて進捗させていけることです。
そして、実際の授業では指導者の方に作品をみてもらい、修正点の指摘・作業状態の添削をしてもらいます。
授業時間は週1回、2時間~3時間程度ですので、作業をすれば、あっという間に過ぎてしまう時間です。極端な言い方をすると作業は家で行い、質問や添削を授業で行うという具合で造形作業をすすめていかない限り、なかなか作品を完成させるのは難しいはずです。

また、造形で一番難しいのが大まかな形を大きな面でとらえることです。
造形になれている指導者の方達は、このとらえ方がひじょうに上手です。
今思えば、学校で大まかな形のヒントをもらい、家に持ち帰り細部を仕上げていくということの繰り返しで、なんとか原型の形をとることができたように思えます。

そして、はっきりしたことは通うだけではうまくなりません。
まずは、とにかく手を動かして作ることです。
失敗したらやり直せばいいのです。

造形のタイプには削り派、盛り付け派。
いわゆる、削りを中心に行い形を作るタイプ。
彫塑を行い、形を中心につくるタイプがあるそうです。

エポパテは丁度、その中間的要素をもつ素材といえます。
はじめのうちは、いろいろ触ってみて試してみるのが良いと思います。
とはいえ、先人達の情報は有効に使ってみるのも、上達(作品完成)の早道のように思えます。

そして、フィギュア製作には、
造形、型抜き、塗装と完成までのステップは、まだまだあります。
最近はデジタル化もすすみ、Zブラシなる知識も必要になる時代です。
膨大な時間もかかります。

もちろん、私自身の今回の作品も良く見れば、欠点だらけです。
それでも、無からつくりだす原型製作物への愛着は時間をかけた分、ひときわ大きいものです。
まさに、この世の中でたった一つの作品になるわけです。
まだまだ、今後の課題の多いフィギュア製作ですが、私の趣味の一つに加えて行きたいと思います。

最後に、原型の完成までいかないうちに、辞めてしまう方も多いと言われるフィギュア製作。
この記録が、少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
次回は、現在作業中のレジンによる複製作業(型抜き)について掲載する予定です。
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